COMTE コンテ


コンテの生い立ち


生産方法

< 酪農家によるミルク生産 >
フランシュ・コンテ地方のジュラ山脈に広がる牧草地で、約2,700の酪農家がコンテ用のミルクを生産しています。

コンテの生産に認められている牛はモンベリアード種 (95%) かフレンチ・シメンタール種 (5%) のみ。モンベリアード牛は美しい姿をした丈夫な牛で、広い胴回りと大きな鼻、赤茶と白の斑模様が特徴です。

牛は、温暖な季節には1頭当たり1ヘクタール以上の牧草地で放牧され、秋の終わりに牛舎に戻されます。長い冬の期間は、昔から変わらず干草のみが飼料として与えられます。自然の豊かな植物相を守るため、土地への施肥は厳しく制限されています。また、サイレージや発酵飼料は一切禁止されています。

ミルクは朝と晩の1日2回搾乳されて毎日チーズ工房に運ばれ、ミルクの風味を損なわないよう、搾乳後24時間以内にカードにされます。

< フリュイティエールでのチーズ作り >
ジュラ山脈全域に約160ある 「フリュイティエール」 と呼ばれる小さなチーズ工房で、熟練したチーズ職人たちの手仕事でミルクがチーズに形作られます。フリュイティエールは、主に村の中心に位置し、毎日近くの酪農家からミルクを受け取り、伝統的なチーズ作りを繰り返しています。

ひとつ40kgのチーズを作るのに450リットルのミルクが必要となります。ミルクを大きな銅鍋で加熱し、天然の酵素(凝固剤)を少量加え、ミルクをカードにします。カードを米粒大に砕いたら、さらに攪拌しながら55℃まで加熱します。その後、鍋の中身を取り出し、ホエイ (乳奨) を取り除き、コンテの型に詰められます。

まだ白くて柔らかいホワイトチーズは、数週間に亘ってこのフリュイティエールの小さな熟成室で熟成され、海塩を擦り込まれ、塩水で表面を拭かれます。その後地域内の大きな熟成庫へと移されます。

<アフィヌールによる熟成>
3週間の「前熟成」の後、チーズは熟成庫に移され、「アフィヌール」と呼ばれる熟成士によって、手間ひまかけて熟成されます。ジュラ山地には16の熟成庫がありますが、各々がロケーション、熟成庫内の環境、職人技に基づいた独自の熟成技術でコンテを熟成させます。

熟成庫の静寂と暗闇の中で数ヶ月の時を過ごし、コンテは2度目の変化を遂げます。チーズの外側が次第に薄い茶色に色づいていく期間です。エピセアというもみの木の棚に並べられたチーズは2週間に1度塩水で拭かれ、裏返される過程で、時間をかけて徐々に絶妙な風味が醸し出されます。最低4ヶ月から18ヶ月、時にはそれ以上に及ぶ長い熟成の後、コンテは食感、色、独特な風味を伝える「人格」を持つようになります。

この「人格」こそがコンテの特長でもあり、他のチーズと一線を画するところといえるでしょう。


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